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高い専門性が求められる糖尿病治療

糖尿病の治療は、薬物療法だけでなく食事療法や運動療法を組み合わせて行います。
患者自身のセルフケアが重要になるため、看護師は患者の生活に働きかける役割が求められます。
そのため、患者の生活をよく理解し、一人ひとりの患者に適した方法を考え出さなければなりません。
より良い看護を提案するためにも、高い専門性が求められるのが特徴です。
糖尿病に関する熟練した技術を持っていることを示す認定看護師の資格もあるので、糖尿病看護に興味があるのなら取得を目指してみると良いでしょう。

糖尿病認定看護師に求められるのが、血糖パターンマネジメント技術です。
血糖値は食事や注射以外にも、心理状態や季節など様々な要素によって変動します。
血糖パターンマネジメントとは、患者の血糖自己測定から得られたデータをアセスメントし、治療へと反映させていくことをさします。
血糖値の変動を1日、1週間、1か月ごとといったように期間ごとに分析していき、血糖管理ができるように取り組んでいくのが看護師の役割です。

糖尿病認定看護師には、フットケア技術も必要です。
糖尿病になると、足病変などの合併症を起こす可能性が生じてきます。
高血糖が続くと神経障害を起こし、足に変化があっても気づきにくくなってしまうので、フットケアは非常に重要です。
看護師はただ足をケアするだけでなく、患者が自分の足をケアできるよう指導し、足病変の予防を目指していくことも求められます。